【欧米と比較】日本人の休暇に対する姿勢(生産性との関連)
日本の会社の休暇制度、より広く日本人の休暇に対する見方は、先進国では、そんなに優れていない印象です。
私は、これまでカナダ・オーストラリアに住んだことがあります。
加えて、会社で台湾・中国の企業との取引があります。
そこで感じたことは、日本人は本当に働きすぎだなというものです。
論点は、生産性、Family Leaveがない、休むことへの罪悪感。
生産性に関して。
私の経験の以下の様なことは海外ではよく発生します。
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定時になる前に、帰宅準備を始める
自分の職務外の問い合わせはスルー
重要度の低いものは、ためらいもなく後回し
考えてみれば、非常に効率的ですが、国内ではなかなか見れないですね。
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日本の労働時間はいまだに、長いです。
アメリカや韓国より短いといっても、サービス残業入れると世界一位ではないでしょうか。
加えて、OECD諸国内でのホワイトカラーの生産性は極めて低くどうしようもありません。
Family Leaveに関して。
全ての先進国がそうかわかりませんが、家族が病気などになったらFamily Leaveが使える会社があります。
友人の米国人が教えてくれたのですが、これは非常に良い制度だと思います。
仕事の忙殺されて、有給は取得しにくく、日数も少ない。
そんな時に、大切な、愛する家族が苦しんでいるなんて。
仕事も集中できないと思います。
私の場合は、昨年年末に近親者を看取りました。
そもそも休日でしたので有給は4日ぐらいしか使用する必要はありませんでしたが、やはり休みにくかったです。
制度の問題、周りの人の理解の欠如。
何とか、しなければいけないと思います。
休むことへの罪悪感。
これは二点目と繋がります。
なんだか日本人って休むことに罪悪感を感じているんですよね。
これは根が深いですが、理由のひとつは職務が不明確ということだと思います。
欧米では職務が区分されており、基本的には、その範囲内で執務。
自分の裁量で問題ないのであれば、休める。
問題あれば休めない。
しかし、日本では区分があいまいなので、休まれると、何となく頼まれていた仕事が滞りそうだとか。
分業が進んでいないので、仕事量が日々予想しにくいんですよね。
ここまで日本の休暇に関しては負の側面を書いてきましたが、日本雇用に関する正の側面もあります。
ただ、休暇に関しては先進国としては最低レベルと思います。